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2010.12.28

平成22年を振り返って

 今年は、年男で、還暦を迎えた一年でした。男の厄年でもあったのですが、そのせいか、あまりいい年ではなかったように思います。しかし、8月村長選挙もあり、当選させていただき、村の仕事では、新小学校の開校、高橋尚子さんを迎えたロードレース大会等それなりに実施できたので、一般的には、いい年でない、なんてわがまま言っていると思われるのかもしれません。
 「いい年でなかったような」というのは、私の思うように仕事が進まない、組織が動かないというジレンマなのです。長く村長という職にあり、60歳を迎え、職員も私より若くなりました。思い通りになるはず、なのに。確かに、私の言うことは、よく聞いているし、予算に計上した仕事は、それなりにこなしている。言葉を換えれば、当たり前のことは、おおむねちゃんとやっている。役場の仕事は、それでいいのでは、とも思う。
 しかし、地盤沈下が進む過疎の山村では、それだけでは困る。予算書に載らない新たな芽出し、書類にならないけれどエネルギーを感じるような動き、そんなものを肌で感じたい。
 全国的に注目されるデイサービス「夢のみずうみ村」の藤原代表は、ハートフル、パワーフル、スマートフルといい、人間の温もりをもって、まず行動、そして考えろ、考えろ、考えられないのはだめ、と言います。そういうことなんだと思う。考えるより先に行動し、そして考えなければ。これが足りないのだろう。トップがこうして愚痴をこぼすのは、トップの指導力がないことを証明しているようなものですが、私も反省し、来年以降そんな力強い役所にしなければなりません。
 一方、役所を離れると、村民の中には、意欲的な人、グループの活躍もあります。NPO法人ジジ王国が農村レストランをやろうと動き出しております。この農村レストラン、民宿の場所は、泰阜のいわゆる限界集落の極みで、原住民では考えられない発想です。また、ゆずチョコレートを中心に取り組むゆず姫生産組合も、法人化し、ゆずを活用した菓子づくりで成果を上げています。ガソリンスタンドを運営している地域振興センター、老舗のNPOグリーンウッドも苦しいながらも前向きに取り組んでいます。高齢者協同企業組合も理想を失わず、新たな老後を追求しております。地域おこし協力隊の川上君も挑戦しています。二つの太鼓グループもがんばっていて、そのうち一つ泰阜太鼓は、15周年記念発表会を行いました。 泰阜村消防団も若い連中ががんばっています。
 冒頭述べたように、私は60歳を過ぎ、老いという事実に直面しています。塩野七生氏は、老いとは、自分が自信をもってできることを選んでいき、それ以外のものを潔く捨てていく過程と言っています。流行の言葉でいえば、
まさに断捨離なんでしょうか。私は、何もできないくせに未練がましい人間であることもわかりました。
 それでも、一年間休まず働けたことに感謝し、支えていただいた多くの皆さんにも感謝し、御用納めといたします。

04:35 午後 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック