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2008.03.03

イージス艦の事故

 日本の防衛費は、5兆円といわれている。私も自治労組合員であったころ、防衛費を削減せよ、という訴えをしたことを覚えている。1960年、1970年の安保反対闘争以後、日本社会は、豊かになると同時に、安保反対や憲法9条問題、自衛隊の問題など、あまり議論されなくなった。それは、激しい学生運動もやった、あの団塊の世代が、社会の中心となる時代と重なっている。私も、自治労組合員から、立場が変わって村長となった。
 そんなことで、政府与党を応援することもあり、自民党の国会議員を応援することもある。もちろん、課題別ではあるが。そんな意味では、いい加減な人間になっていて、子供からも批判される。
 そんないい加減な人間ではあるが、2度と戦争をやってはいけない、という強い思いは、多くの国民の皆さんと同じであろうと思う。
 今回のイージス艦の事故で、まず思ったのが、国、国民を守るべき自衛隊が、善良な国民を犠牲にした、という事実である。こんなことが許されるのか、ということ。そして、その時、イージス艦乗組員全員で、漁船の乗組員を本気で助けようとしたであろうか、ということであった。
 たぶん、イージス艦側は、漁船の方がよけるであろう、と思ったに違いない。山間部で暮す我々は、出合いがしらの事故が多いので、カーブでは注意する。そんなところで暮していると、見通しのいい海で、しかも荒れていたわけではなく、天気もよかったという。そんなところで衝突することなど考えられない。なぜ、回避できなかったのだろうか。
 行方不明のお二人、また家族の皆様には、ほんとうに慰めの言葉もない。受け入れられない現実を、どうしたらいいのだろうか、私では答えが見いだせない。国会では、情報が混乱していることや防衛大臣の責任ばかり追及しているが、5兆円もかけて維持している、日本の自衛隊のあり方やそれを動かしている国会議員自身の責任を考えてもらいたい。
 シビリアンコントロールという言葉の意味は、役場職員でも知らない人の方が多いと思う。いま、自衛隊がほんとうに武装蜂起したら、日本は軍事国家になるのではないだろうか。
 私は、日本が他の国から攻撃されたら戦う。それは、わが村をわが村民を、国家、国民を守るための当然の行動だと思う。その心をあえて表現するなら愛国心である。
 今回の事故のニュースを聞いた時、訓練されているプロの自衛官に、実は、国家、国民を守る、という「心」がないのでは、と思った次第である。
 私は臆病でそんなことはできないし、情況も知らずかってなことをいうことをあえて許していただけるなら、漁船の親子を助けるために、自衛官が海に飛び込んで助けようとした、いったことがあったとしたら少し救われたかもしれない。ヘリコプターを三機も飛ばして、上司に報告にくる時間があったら、すぐ助ける行動はできなかったのだろうか。やっていたのかもしれない、でもそれが伝わってこないことが残念でならない。


 

10:06 午前 | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック