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2007.01.17

地方自治は山村から考える

 2003年に「安心の村は、自律の村」という本を出版していただきました。これは、自治体問題研究所のご支援をいただいたものです。市町村合併の嵐の中で、新版も出していただきました。今回、自治体問題研究所(本の発行は、自治体研究社)の竹下さんのお骨折りをいただき、いままで、私があちこちで書いてきたものを、まとめた本「松島語録=地方自治は山村から考える」が出版の運びとなりました。
 130ページほどの本で、特徴は、長野県南相木村診療所長の色平哲郎先生が、解説をしてくれています。
値段は、税込みで「1300円」です。
 山村の村長の独り言を、読んでいただける方がいましたら、お願いします。
 発行所
 〒162-8512 東京都新宿区矢来町123 矢来ビル4F
   自治体研究社  電話03-3235-5941 Fax03-3235-5933
   メール jitiken@i.bekkoame.ne.jp
 そのうち、最寄の書店でも扱ってくれるのでしょうか。
 
             

04:10 午後 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2007.01.16

平成19年の新年を迎えて

 年齢をとると、一年が早く感じる、と先輩達が口にしていたが、私自身もそんなことを肌で感じるようになった。もう、新年も半月過ぎ、今年も350日か、なんて思いながら過ごしています。私のことなのですが、昨年の全国町村長大会を中心とした東京での行事が続いたあとから、持病の腰痛が悪化し(仕事を休んだことはありませんが)、思うような活動ができず、苦労しました。いつもの腰痛は、一週間もあれば、完全回復するのですが、今回は、今もって引きずっており、ついに、診療所の佐々木先生にお世話になってようやく回復してきました。昨年は、左肘痛、一昨年は、肩痛に悩まされました。若いときには、戻れない、これが年頭所感です。
 1月1日のNHKテレビ「ふるさとからのメッセージ」という番組で、泰阜村と私が、少し放映され、けっこう反響がありました。収録後、カットがあると聞いていたので、どのくらい放映されるのか、わからなかったのですが、それなりに映りました。「テレビ」に出りゃいいというもんじゃない、という意見もあるのでしょうが、小さな山村が、全国へ情報を発信するためには、メディアにのる以外にありません。実に、ありがたいことだと思っています。
 その中で、障害者空の旅事業、で、障害者がガム島へ出発するところが放映され、途中ガムでの海水浴風景もビデオで流されました。この事業は、泰阜村が全国から募集している「ふるさと思いやり基金」の福祉部門が、予定額に達したので、実施したものです。村内外から、かなりの批判をいただきました。
 村内は、元気な俺達だって、海外旅行したことないのに、村のお金を使って障害者が海外旅行するなんて、もってのほか、というのが一番多く、あと、寄付者はそんなことを望んでいない、というもの等でした。マスコミ関係者でも意見は分かれたと思います。深く障害者問題に関ってきた、診療所の佐々木DRの思い入れのある事業で、すでに北海道も含め、数回実施してきた実績があります。佐々木先生も批判覚悟で、この事業を、といったのですが、その彼が「ここまで批判があるとは思わなかった」というくらいでした。
 それら反対を押し切って実施しました。私は、日本の障害者(高齢者も含め)に対する考え方は、2000年の社会福祉構造改革で、変わりました。障害者を面倒見てやる対象から、一人の人間として、当たり前に認めるようになりました。しかし、庶民の心は、理念についていきません。しかも、豊かになった社会でありながら、お金や効率で価値判断する世の中となり、足でまといになるようなものが、排除されるようになりました。
 いま、ほんとうに個人の基本的人権を守り、人間誰もが平等という、戦後日本がめざした国家理念を取り戻さねば、日本のよき支えあい社会は、完全に崩れるのであろう、と思うのです。
 私は、ある村民の、俺らだって行けないようなところに・・・という質問に答え「あなたのそのような心こそが問題で、そこを解決しなければ、日本の障害者福祉は変わらない。泰阜村の在宅福祉も前進はない。」という趣旨の話をしました。
 働きもしない障害者が、健康な自分もやらないことを先にやるなんて、とんでもない、と聞こえてきます。我々は、その気になれば、できます。しかし、人の手を借りなければできない皆さんこそ、楽しいことは先にやってください。我々は、五体満足で暮らせることで十分です、といえるような心で生きていきたいと思います。
 そこで、年頭所感に戻るのですが、人間は、老い衰えて、始めて障害の心が分かるのではないでしょうか。でも、それでは遅いのです。私は、そのために「教育」があると思います。経験できないことを学び、教えてもらい、優しい心を育てなければ、福祉は推進できません。

09:19 午前 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック